登山やキャンプにオススメの寝袋の種類と失敗しない5つの選び方

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こんにちは、しょーま(@MofMof21)です。

突然ですが、

寝袋の選び方がわからない!

寝袋が欲しいけれど、どれを買ったらいいかわからない。。

という方おりませんか?

今回は、毎週のように登山に行きテント泊などしている僕が、寝袋の選び方をご紹介します。

テン泊登山にオススメの寝袋を早速教えてくれという方はこちら

寝袋の選び方①用途で選ぶ

決め手は長時間自分で持ち運ぶかどうか。

テント泊登山やバックパッカーでは寝袋をリュックに入れて長時間持ち運びます。さらに寝袋以外にもテントや着替え、マットなど多くのものを持ち歩く必要があります。登山や旅を快適に楽しむには、必要なものを携帯しつつも極力軽量化させることがカギとなります。

そうなると必然的に軽くて小さい寝袋を選ぶことになります。なので登山や旅には軽くてコンパクトに収納できるダウンのマミー型がオススメ!

一方で車などで行けるキャンプで寝袋を使う方は、軽量にこだわらなくても大丈夫。メンテナンスも簡単でダウンに比べて価格も安価な化学繊維のマミー型がオススメです。車で行けて寒くもない夏のキャンプ等であれば、1000円位から売っている封筒型の寝袋で問題なし。

しかし、夏でも高所など夜は冷える所もありますのでご注意くださいね!

寝袋の選び方②『型』で選ぶ

マミー型

見た目がミイラの様なのでマミー型と呼ばれ、頭から足まで全身を覆えます。ほとんど顔だけ外に出ている状態となり、体への密着度が高く保温性に優れています。その反面窮屈さを感じる方も。。

春秋冬の寒い時期には、保温力の高いマミー型をお勧めします!

封筒型

布団が2枚重なったような長方形をしており、それが封筒の様に見えるので封筒型。密着性がないので、窮屈感もなく寝返りが打てます。しかし寝袋が体に密着しておらず頭は丸出しなので暖かさが抜けやすく、寝袋の中に冷気が入るわ、頭は寒いわで冬にはお勧めできません。凍えます。

ですので封筒型の寝袋は夏や暖かい地方での使用をお勧めします。

ちなみに、多くの封筒型寝袋は大抵連結が可能になっていて、2個持っていると繋げることもできます。安いものだと1,000円位から買えます。

キルト型

最近、ハイカーの間では不要なモノを持たないでシンプルな思想によって身体の負担を軽減するいわゆるウルトラライトハイキングが流行になりつつあります。この考え方から生まれたのがキルト型の寝袋。

寝袋の中綿は、空気を含むことによって保温性を発揮します。地面と接する寝袋の背面は、自身の体重に潰されて中綿の機能を発揮できません。よって寝袋の背面部分は不要とされ取り除かれました。背面は直接スリーピングマットとなります。つまりスリーピングマットがないと成立しません。

またウルトラライトハイキングの用品は極地での使用を想定しないので、寒かったらダウンなどのフードをかぶればいいということでマミー型のフード部分も省略。本当に必要な機能は何かを考えて行き着いたのがこの寝袋というわけですね。ウルトラライトの名の通りとにかく軽くて小さいです。

荷物をとにかく軽く旅や登山を楽しみたいという方は、キルト型の寝袋をお勧めします。

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寝袋の選び方③素材で選ぶ

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寝袋の素材は大きく分けて二つあります。ダウン化学繊維です。

ダウンのメリット・デメリット
◯軽い。
◯コンパクト。
◯すぐに温まる。
×値段が高い。
×濡れに弱い(濡れると保温力が弱体化)。乾きにくい。
×メンテナンスが大変。洗濯に専用の洗剤が必要。使わないときは膨らましておく。
化学繊維のメリット・デメリット
◯ダウンに比べて安い。
◯濡れても保温性が落ちない。
◯メンテナンスが楽。
×重い。
×かさばる。

予算に余裕があって、軽さやコンパクト性を重視したい方はダウン。

多少大きくても問題がなく、予算に限りがあったり、水に濡れる可能性がある方は化繊。

なので旅やテント泊登山は基本的にダウン車で行くキャンプなどは化繊となりますね。

ダウンのフィルパワーとは

ダウンが持つ「かさ高さ」はFP(フィルパワー)という単位で表され、一般的に600〜700フィルパワーのものが良質ダウン、700以上のものが高品質ダウンと呼ばれています。

フィルパワーが高ければ高いほど、かさ高性に優れ、多くの暖かい空気を蓄えるため、わずかな重量でも高い保温性を確保できます。

つまり同じ暖かさの寝袋でもフィルパワーが高い方が、軽量でコンパクトな寝袋となります。基本的にはフィルパワーの高さに比例して価格も上がっていくので価格と携帯性を考慮して選ぶことになりますね。

寝袋の生地の素材の種類

アウトドアメーカーが出す寝袋は、強度を確保しながら特殊な薄い生地を使用しています。

防水加工⇨テントの内部と外部で気温差があると結露して、テント内でも寝袋が濡れてしまうことがあります。防水加工の生地を採用している寝袋は水を弾くので中綿がダウンの場合に有効です!

ストレッチ性⇨寝ている間に動いても常に寝袋が体にフィットするので、快適な眠りをサポート。さらには体に合わせて伸縮するので余分な空間ができず高い保温性を保ってくれます。

寝袋の選び方④季節で選ぶ

春夏秋冬と四季折々の気候がある日本!使う季節によって寝袋の選び方も変わります。暑かったら掛け布団のように体の上に掛けとけばいいので、基本的に避けたいのは寒くて寝れないことですよね。まず前提として、使う日の最低温度がどのくらいかチェックしておきましょう。

夏用の寝袋とは

夏のみの使用を想定した寝袋で、化学繊維を使用した封筒型の寝袋が多いです。適温10度とか15度とか書いてあることが多いですが、基本的には20度位の環境で使用するのに適しています。

夏のキャンプ場やテント泊登山で活躍します。

真夏の夜もし暑ければ、夏用寝袋を掛け布団として使うのがいいです。夏用寝袋は1,000円程度からあり価格も安いので、夏にキャンプに行くということなら初めの一個目として買うのにオススメ。現在は軽量化・コンパクト化が進んでおり手のひらサイズのものもあるので、登山や旅で使う方は小さい寝袋を選ぶと移動も快適になります。

3シーズン用寝袋とは

3シーズン用の寝袋は、春夏秋に使用できる最も汎用性の高い寝袋です。

夏用寝袋の方が安いので夏用を買いがちですがこちらを一個買えば、夏だけでなく春も秋も使えるのでこれからキャンプや登山をたくさんしたいという方は少しお金を多めに払ってこちらを買うことをお勧めします。真冬はテント泊をしないという方は、この3シーズン用に毛布などを組み合わせれば、多少の寒さは凌げるでしょう。

冬用寝袋とは

雪の中でのキャンプから冬の極寒テント泊登山まで対応している寝袋があります。それが冬用寝袋。中が毛布のようになっている寝袋があったり、-30度にも対応できるものがあります。

冬用寝袋の値段は安くても3万円以上はしますが、1月や2月などの厳冬期での2000m級の雪山でテント泊するのであれば、保温力が-20度程度の保温力を持つ寝袋が必要です。登山だけでなく冬に標高の高いキャンプ場などでキャンプする際にも同じく冬用寝袋を使わないと凍えます。

真冬もテントなどに泊まるという方は、厳冬期用の寝袋を一つ買っておけば寒い春や秋も使えるのです。

寝袋の快適仕様温度と限界仕様温度

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寝袋を選ぶときに気になるのが温度ですよね!

どの寝袋にもコンフォート◯℃、リミット◯℃、エクストリーム◯℃と書いてあります。

何なんだこの数値は!どの数値を参考にすればいいのかわからない!

温度表示統一のためのEuropean Normとは

出典:ナンガ公式ホームページ

今まで(モンベルでは2013年まで)は、各寝袋メーカーが好きなように研究を重ね、好きなように寝袋の数値を表示してました。ですがそれだとメーカーによってテストの仕方も表記の基準もバラバラ。そこで一つ統一の規格を作りましょうとEN(ユーロノーム)ができたわけなんです。

今ではモンベルもNANGAもdeuterも多くのメーカーがこの基準に基づいて温度表記をしております。

とはいえ、寝袋メーカーが公開している保温能力を信用しすぎないほうが良いです。

メーカーの公開している保温能力は、寝袋が最高の状態で算出した値だからです。実際に使う場面では小さい袋に圧縮された寝袋を使うため中綿の膨らみが落ちています。また使用を重ねるにつれて汚れや劣化も伴います。そのような状況ではメーカーの公表している保温能力は無いと考えられます。

また快適な睡眠ができるかどうかは、ENの基準では測定できない個人の体調や風の強さ、マットの厚み、着ている服などにも左右されます。なので寝袋の保温能力に5℃〜10℃くらい余裕を持たせたほうが安心です。ENのモノだとコンフォート温度+3℃で選びましょう!

寝袋の選び方⑤サイズで選ぶ

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寝袋にはサイズがあります。大きいものを使いすぎると寝袋と体にの間に隙間ができて暖かい空気が抜けやすく、冷たい空気が入りやすくなってしまい保温力が低下してしまうのです。また小さい寝袋の方が軽いので体があまり大きくない人はなるべく短い方の寝袋を選んだ方が少しですが軽量化もできます。

なので体にあった寝袋を選ぶようにしましょう。

例えば国内寝袋メーカーのナンガは身長に合わせて3種類のサイズ展開をしています。

・ショートサイズ/最大長203cm×最大肩幅80cm(身長165cmまで)
・レギュラーサイズ/最大長210cm×最大肩幅80cm(身長178cmまで)
・ロングサイズ/最大長228cm×最大肩幅85cm(身長185cmまで)

体が小さい人も大きい人もナンガなら安心して寝袋を選ぶことができますね。ただ、サイズによって寝袋のカラーが限られてしまうので注意が必要です。

テン泊登山したいけど寝袋選ぶのも面倒くさいというあなたへ!

登山でテント泊したいけどもう選ぶのも面倒くさい。という方はモンベルダウンハガー800 #300を買っておけばまず間違えないです!!もうこれ買ってください。

重さよし、機能よし、コスパよしで多くの登山者に愛用されている寝袋の定番となりつつあるモデルです。伸縮性あって使いやすいしマジでオススメします。

自分スタイルの寝袋を選ぼう

いかがでしたでしょうか。

様々なアウトドアメーカーが寝袋を出していて、寝袋の種類が多すぎて逆に何買っていいかわからない。わかります。。

寝袋は自分のスタイルに合わせて選ぶべし。

これが肝です。

登山で使いたいのに大きいの買ってしまったり、寒い時期に使いたいのにペラッペラな寝袋を買ってしまったりなどの失敗がないようこの記事を参考に寝袋を選んでいただければと思います。

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しょーま

ACTIBASE代表。年間80日山にいる男。日本百名山登覇。成蹊大学卒業後、山にハマり過ぎて2年間務めた会社を退職&ACTIBASE設立。1000人の若者登山コミニティを運営。アウトドアブランド『仙』を立ち上げデザイナーとして活動中。2017年に自伝を出す。




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    ABOUTこの記事をかいた人

    ACTIBASE代表。年間80日山にいる男。日本百名山登覇。成蹊大学卒業後、山にハマり過ぎて2年間務めた会社を退職&ACTIBASE設立。1000人の若者登山コミニティを運営。アウトドアブランド『仙』を立ち上げデザイナーとして活動中。2017年に自伝を出す。