こんにち、ゆうやです。
2017年3月27日栃木県那須町の茶臼岳で、「春山安全登山講習会」に参加した高校生と教諭計48人が雪崩に巻き込まれ、8人が死亡する事故が発生しました。
雪山に登っている私もこの事故で色々考えさせられました。
なんでこの事故が起こってしまったのか。事故に遭わないためにどうすればよかったのか。
登山をされている方は、いろいろ考えたのではないでしょうか?
私はこの事故から3つのことを思ったので、文章にしてみたいと思います。
目次
1つ目:「事前に悪天候とわかっていたら山には行くべきではない」ということを再認識した
やっぱり思ったのが、事前に悪天候とわかっている山には行くべきではないということ。
今回の事故では「吹雪で会話ができず、周りが何も見えなかった」ということ。
そんな状況で、なんで大勢で山に行ってしまったのか。
言うまでもなく、悪天候の山は晴天の山に比べて相当危険度が増します。
私は登山を計画しても、事前に悪天候だとわかっていたら行かないことに決めています。
どんなに前から予定していても、人数が多くても、
危険とわかっている状況で山に行ってはならない。
もっとたくさんの方が「山は天気が良ければ行けるもの。雪、雨が降れば気軽に中止するもの」という意識を持ってもいいんではないでしょうか
2つ目:「高校生の冬山登山を禁止する」よりも、「山に対する判断能力、知識を上げること」の方が重要だと思う
元々スポーツ庁は「高校生は原則冬山禁止」する通知を出していたという。
そして今回改めてそれを徹底するよう促している。
ただ、冬山を禁止して本当に安全登山につながるのかは、
正直僕にとって疑問でしかない。そういう問題じゃない。
高校生だから冬山を禁止する意味があるのか?大人が雪山やるのと何が違うのか?
むしろ高校を卒業して、無知識のまま雪山登山を始める方が危ないのではないかと思います。
早くから登山を始めた子供達が実践で山に入るのは大事な事。
それを「雪山は危ないから禁止」ってしたら、何も身につかないよね。
長い目で見ると本当に危ない。
大事なのは「冬山に行かないこと」ことではなく、「もっと山に対する判断能力を上げる、危険意識を持つ」ことだと思います。
行かせないのではなく、安全に楽しむ方法を議論しないと前には進みません。
悪天候なら行かない。危険度の高い所には行かない。装備に妥協しない。
準備に時間をかける。可能な限り複数人登山する。「行きたい山」ではなく、「行ける山」に行く。
いくらでも注意するべき点はある。
舐めてかかれば、山は想像以上に危険な場所になる。
危険な場所に対する準備・向き合い方をもっとよく考える環境を作ることが大事なのではないかと思います。
3つ目:世間のイメージが「山は危ないから行くべきではない」となってしまうのは本当に悲しい
山は他の場所に比べて決して安全ではないけれど、
それ以上に自然が生み出してくれた素晴らしいものです。
日本だと思えない景色、ありのままの自然、山頂に着いた時の達成感、山ご飯の美味しさ。
これ以上に良い趣味、スポーツはないと思います。
今回の事故で、母親や祖父から改めて「雪山なんて危ない」「絶対行くなよ」と言われました。
世間的にも「山は危ない」、「雪山なんて行かない方がいい」と思った方もたくさんいるのではないでしょうか。
でもそんなイメージで山に行く方が減ったりすることはとても悲しい。
安全に登山をするために、できることはいくらでもあると思います。
今回の事故を無駄にしないこと
山は正しく登れば本当にいいものです。
危険を0にすることはできないけど、最小限にするのは可能です。
だから登山者の方、今から登山を始める方は、山に正しく登って安全に登山をしていきましょう。
そして、山が安全に楽しめるものだということを世間に証明しましょう。
今回の被害者の方の死を無駄にしないでください。
教訓にしてください。
もし山を軽視している方がいるのであれば、考え直してください。
ちゃんと山の危険を考えて、登山していきましょう。
そうすれば、僕らにとって山は絶対にいいものになる。
これから登山者全員が安全に登山できること、
今回のような事故が再び起きないことを願っています。
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