こんにちは!EARTH GIRLの MIKIです!
今回は私が初めて登った海外の山、マレーシアのキナバル山についての情報を書きたいと思います。
2016年の春に登頂したので、当時と変わってる部分があるかもしれませんが是非参考にしてください。
目次
キナバル山ってどんなところ?
キナバル山は東南アジア最高峰と言われており、標高は富士山よりも高い4,095.2mです。
名称:キナバル山
標高:4095.2 m
場所:マレーシア、サバ州、ボルネオ島
備考:キナバル自然公園としてユネスコ世界遺産に登録されてる
キナバル山の最寄りのコタキナバル空港へのアクセスは
成田からだと、クアルランプールや香港・ソウルに乗り継ぎの便が毎日
関空、名古屋、福岡、札幌からも出発同日のコタキナバル入りが可能です。
キナバル山 登山の時期
キナバル山は年間を通じて登山可能です。
2月〜5月は雨が少なくベストシーズンとなっており、私が登ったのも3月末でした。
7月〜9月はしばし強風となることがあります。
10月・11月は雨が多い時期で、12月・1月は中間的な気候です。
天候のコンディションがあまりにも悪い時は中腹の山小屋から頂上までの登頂ルートが登山禁止になる場合もあります。
気温は山小屋で10℃〜5℃近く、山頂は0℃まで下がることがあります。
雪は降らず、頂上付近でも雪は見ませんでした。
キナバル山登山に必要な技術
ロープワークなどの技術は必要なく、登山経験の少ない方でも登りやすい山だと言われております。
マレーシアの方は富士登山のような感覚で登山初心者の方が登るケースも多くみられます。
しかし4,000m級の山には変わりないので、当然事前準備は必要です。
私は下山後の翌日、ふくらはぎの筋肉痛で歩けないという程度でしたが
長時間山歩きしたことがない方は
登り方のペースの悪さで余計な体力を消費したり、靴擦れ、関節が負担に慣れてないことによりトラブルになることがあります。
富士山よりも標高が高く、登山口からの標高差もキナバル山の方が大きいので
富士登山に挑戦してからキナバル山を目指すのも良いと思います。
高山病について
私は中腹の山小屋で少し頭痛がありましたが、程度で済みました。
山小屋でご飯をしっかり食べて、水分をとり、睡眠をよくとれば高山病の症状が出ても程度で済む場合が多いですが
稀に緊急下山が必要になるほど重傷になる場合もあります。
山小屋には医療施設がないため、体調が悪い場合は登山ガイドや山小屋スタッフに早めに相談すると良いでしょう。
副作用が出る薬は飲まない方がいいです。
キナバル山 登山持ち物について
[必需]
- パスポート&貴重品(常に携帯)
- 帽子(日よけ帽とアタック時は寒いためニット帽も)
- バックパック(1泊2日で20リットルほど)
- タオル
- 替え下着類
- 長ズボン(山の中腹から上は冷え込みます)
- レインコート
- 靴(靴底がしっかりしていて、足首を保護できるハイカットものが良い)
- 手袋(防寒用。滑り止め付き)
- ティッシュ(トイレットペーパーが好ましい)
- ヘッドライト
- 替え電池
- 替え靴紐
- 水筒(山小屋までの分)
- 救急用品(絆創膏、消毒)
- 防寒具(就寝時や頂上アタック時に)
[あると良いもの]
- 常備薬(喘息持ちの方は吸入など)
- 高山病対策(食べる酸素)
- おやつ(甘いものや塩分チャージなど)
- 日焼け止め(紫外線でやられます)
- ビニール袋
- 笛(ホイッスル。遭難防止用)
- サングラス
- ストック(登りは山小屋まで。下りはあると楽。)
登山中不要な荷物は公園本部のレセプションにて預けることができます(預かり費:荷物一個につきRM12)。
キナバル山のガイド・ポーターについて
キナバル登山にはガイド同行が義務付けられています。
ガイドは公園本部で登山受付をした際に本部職員から担当するガイドが紹介されます。
ガイドのほとんどは地元の人なので、英語を片言程度しか話せない場合もあります。
私はほぼ『Yes』&『No』だけでコミュニケーションをとっていました。
ガイド料金は通常ルート二日間でガイド1名あたりRM85(2300円)。
その他に入山料がRM15(18歳未満はRM3)、登山許可証がRM200(18歳未満はRM40)、トレイル料RM10(18歳未満はRM5)、山岳保険RM7、証明書RM10などが現地ツアー参加の場合費用に含まれています。
ポーター(荷物持ち)を雇う場合、登山ゲートから中腹山小屋までの往復10kgにてRM80。当日申し込み制。
私は不必要な荷物は全て公園本部に預け、リュック一つ背負い登りました。
アタック時は山小屋にいらない荷物を置いていき、リュックの中身を軽くして登れます。
キナバル山の登山道について
通常はティンポホン登山ゲートからスタートして、中腹の山小屋で仮眠をとり山頂まで行き、下山も同じルートですが
中腹の山小屋あたりから別下山コース(マシラウゲート)もあります。しかし、このルートは体力的負担が大きいため健脚に自身がある方しか利用できません。※事前申請必要
また、山小屋から山頂までの間に登山上級者が楽しめるロッククライミング系のルートもあります。
通常コース
公園本部からティンポホンゲートまで、バンなどの車で移動します。(徒歩移動も希望できます。)
ゲートでIDカードを見せ登山開始し、急な登り坂や階段を登って行きます。
適度な感覚で屋根付きの休憩所があり、トイレなどもあります。
途中でお弁当を食べます。山リスがいっぱい集まってきて可愛いです。
道はだんだん石が大きくなり、木々の背も低くなっていき、霧も多くなってきます。
私はラバンラタレストハウスという山小屋で午前1時頃まで寝たり、休憩したあと
午前2時頃に登頂アタック開始。
富士山と同様、多少の渋滞を起こすことも多いので私は早めに山小屋を出ました。
岩場にかかったロープをつたって登る場所もあります。
テックポイントを過ぎると、巨大な一枚の岩肌を登っていく形になります。
下界にはコタキナバル市の明かりが見え、空には満天の星が見えます。
まるで宇宙の中にいるみたいで感動し涙流しながら、最後急な岩場を登りきり登頂しました。
頂上で寒さに耐えながら夜明けを待ち、最高のご来光を見て山小屋まで下山。
山小屋で朝食など済ませてから、下山し公園本部まで戻って昼食をとりました。
キナバル山登山で用いたツアー会社
私は海外初登山だったので日本で登山ツアーを申し込みました。
その時、お世話になった会社が『自然と文化の旅』というところです。
現地ツアー会社も手配してくれ、日本語で書かれた日程表や書類を送ってくれました。
現地ツアー会社は『Borneo Trails Tours & Travel SDN.BHD.』です。
コタキナバル市街ホテルからの送迎もあります。
日本人は結構ここの現地ツアー会社を利用してると思います。
私が登った時も日本人の親子が参加していて、仲良く一緒に登りました。
英語が話せる人は公園本部で直接ガイドを雇い登山もできます。
事前準備をしっかりしたい方は一度、上記の会社のホームページをご覧になってみてください。
私のキナバル登頂チャレンジ!
私はイモトアヤコさんがイッテQ登山部で山を登る姿を観て、『私も挑戦したい!』と思ったのが山に興味を持ったきっかけです。
そして、海外初一人旅で行く予定だったマレーシアのコタキナバルに東南アジア最高峰最高峰の山があることを知り、これは登るしかないといつの間にか登山ツアーを申し込んでいました。
16歳最後の日の朝、太眉を描き準備満タンでワクワクしながら安い宿を出ました。
たまたま、日本人の親子とツアーが同じで不安だった心が安らぎました。
公園本部での手続きも教えてもらいながらなんとかクリアして、二日間お世話になるガイドと初対面。
おじいさんでした。
おじいさんにとって、私が最後のゲストだと聞きました。
痩せててETみたいでしたが、とても優しい素敵なおじいさんでした。
ガイドはマレー語と英語を混ぜて話してくれるのですが、私は日本語しかわからなくてテレパシーで会話をしていました。
富士山も登ったことがなく、低い山を遠足で登ったことしかなかった私でしたが良いペースで山小屋まで登ることができました。
山小屋の部屋は4人部屋で日本人の親子と一緒の部屋にしてもらいましたが、
暗い部屋のベットで一人になると自分の足で過酷な道を乗り越えて3232mという雲の上の世界まで来たのが信じれなくて、嬉しい気持ちや怖い気持ちで感情が高ぶり泣いてしまいました。
軽い高山病で頭痛があったのですぐ寝て、起きるといつの間にか17歳に。
満天の星の下、登頂アタック。
酸素が薄く、眠気が襲いながら一歩また一歩登って行く。
そして無事、日が登るまでに登頂できご来光を見ながら
『もっともっと上に行きたい!まだまだ登れる!来年の18歳の誕生日はキリマンジャロに登ろう!』と
自分に誓いました。
こうして17歳の誕生日は最高な誕生日を迎えることができました。
歳が変わる前に挑戦することによって成功した時、少しでも成長できたと感じれました。
誕生日に登頂チャレンジは特別になると思うのでオススメします。
そして無事下山し、元気に植物園に遊びに行ったのですが
次の日の朝、筋肉痛が酷すぎて起き上がれませんでした。笑
登山後はキナバル公園近くのポーリン温泉でゆっくり楽しむのもオススメです。
コタキナバルは変わった植物も動物もいて、私は大好きです!
登山未経験だった私でも、登頂したいという強い気持ちを持って諦めずに最後まで登り続けていると頂上に着いたので登頂率は高い山です。
コストもそんなにかからないので、ぜひ挑戦してみてください!
以上、キナバル山の情報と私の登山チャレンジでした!
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