【日本百名山】猿倉から大雪渓へ。残雪期(5月)の白馬岳で日帰り登山

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こんにちは、いい感じに斜め上を向いてカッコつけようとしたものの、ファンキーなサングラスのせいでカッコがつかないしょーま(@MofMof21)です。今回は北アルプスの白馬岳にやってきました!

白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山で、日本百名山、花の百名山にも選ばれています。日本三大雪渓の1つ白馬大雪渓や、高山植物の豊かさや、北アルプスのほぼ全域を始め、南・中央アルプス、八ヶ岳、などを望める眺望の素晴らしさなどにより多くの登山者に愛されています。

そんな白馬岳に5月の残雪期に凸ってみたものの、大雪渓の急登と風速15m以上の強風に阻まれ結果撤退となりました。笑

いい天気だからちょっと様子を見に来ただけなので今回の登山仲間の装備はストックと軽アイゼン。撤退を前提に北アルプスの景色を見たい。行けるところまで行ってみようという流れでした。5月の白馬岳の山頂に行きたい。ということでしたらピッケルと10本爪以上のアイゼンでいきましょうね。

ではでは白馬岳の日帰り撤退レポートです。

登山日:2018年5月11日

 白馬岳について
名称:白馬岳(しろうまだけ)
標高:2,932m
場所:長野県北安曇郡白馬村
メモ:日本百名山花の百名山
駐車場:猿倉登山口駐車場(約70台/無料)
アクセス:安曇野ICより1時間半
コース:猿倉→白馬岳山頂→猿倉
コースタイム:往復7時間
実タイム:往復5時間
実コース:猿倉→岩室→猿倉

白馬岳日帰り登山!いざ、憧れの大雪渓へ

朝8時、猿倉駐車場(無料/約70台)に到着。既に車は20台ぐらい停まっている。そのほとんどがバックカントリーの方々だ。この猿倉駐車場の時点で既にいい景色が広がっているぞ、久しぶりの北アルプスに胸が高鳴る。

準備ができたらさぁ出発!駐車場からほんの少し歩いて、今は営業していない猿倉荘の裏から登山開始です。ちなみにトイレも使えません。

そして、この猿倉荘の裏からすでに雪がありました。アイゼンを付けた方が歩きやすそうなのでしょっぱなからアイゼン装備!これで出発の準備は完了、いざ出陣。

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最初は樹林帯の中をどんとそびえ立つ白い壁に向かって雪の中を歩いていく。とにかく、雲ひとつない青空で、雪景色が美しい。巨大な山々がけばのように連なるこの景色に心奪われる。

途中で滝を発見!気温がどんどんと上昇し始める5月の山からは雪解け水がいたるところから流れてきて、水量も多い。水はとっても冷たくて、登山で火照った体にとっても気持ちいい。

引き続き、まだまだ豊富に残っている雪の上を進んで行く。

白馬尻小屋の手前で、土砂崩れの後を発見。乗り越えるてさらに進んでいきます。この時期の登山はとにかく暑い。稜線からは雪煙が出ているので、上は風が強いよう。白馬尻小屋はまだまだ雪の中に埋まっていました。

ついに白馬大雪渓に到達!ここから急登とのバトルが勃発される。写真で見るとそうでもないけれど、かなりの斜度。そして、ズボズボ雪。さらには雪崩の跡が多数。前を行く人のトレースをお借りして一歩一歩進んで敷きます。上に上がるにつれて段々と風が強くなる。

急登すぎるし、雪ズボズボだし思ったペースで進めない。登って休んで登って休んでを繰り返して一歩一歩進んでしく。上空を飛んでいく飛行機が美しい。今回の登山の仲間は軽アイゼン(6本爪)。この急登を登るのは苦労します。

急登はこんな感じに続いている。先行者のトレースを辿っていくものの強風で巻き上げられた粉雪がトレースを覆う。先行者が岩場で休憩に入ったため先頭交代。キックステップでアイゼンを雪の斜面に食い込ませて一歩一歩進んでいく。登るにつれて風が強くなり、突風に煽られよろける方も。。

杓子岳を横目に大雪渓を抜け、岩室あたりで引き返すことに。残雪期の北アルプスを体験することができたし、あとは装備が整えば山頂まで行けるレベルなんだと再確認できた。

でも天気のいい日に行きたい。風が弱い日に行きたい。笑

急登な分、下山は一瞬。ズボズボズボズボ雪に足を埋めながら下山しました。

白馬岳から下山後は、おびなたの湯へ

おびなたの湯は、登山口の猿倉駐車場から一番近い温泉で、猿倉荘もやっていない時期にはここに一番近い自販機があります。男女各1つ露天風呂があるだけのシンプルな作りですが、清潔感もあってめっちゃ気持ちいい。白馬岳の急登でいじめた体を癒してくれます。もちろんボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤーは完備。

白馬岳から下山して一刻も早く、風呂に入りたいという方は是非おびなたの湯へ。シャワーは2つしかなかったので夏などの繁忙期は、激混みすること間違いなしなので、別の温泉がいいかもしれません。

おびなたの湯について
料金:600円
場所:長野県北安曇郡白馬村大字北城八方9346−1
営業時間:<夏期>9~18時(受付終了17時30分)
定休日:年末年始(12月中旬~1月中旬)、4月上旬
電話:0261-72-3745
メモ:冬期は「貸切風呂」として運営。
関連:おびなたの湯HP

この白馬岳登山で5月残雪豊富な北アルプスを体験できた。

5月ともなれば下界では、半袖の人もいるほど暖かい。その反面、山の上はまだまだ冬だ。気温も低いし、雪も降る。まだ山小屋も雪の中で、顔を出しているのは煙突だけ。

この時期の北アルプスはそんな過酷な環境。雪もズボズボで稜線上の風速が17m/sというのも事前に調べていた。今回はその過酷な白馬岳に会えて行ってみた。山頂に固執することのない登山なので、引き際を慎重に見極めながら登っていった。山頂までの距離、時間、仲間の体調を逐一確認しながら。

結果として山頂に行くことはできなかったけど、この登山を決行して本当に良かった。自分と仲間の力試しになったし、雪化粧している山々を間近で拝むことができた。

山頂に行くことは、確かに登山の楽しみであるが、凍傷や命にかえるほど重要なものではない。厳冬期の登山に限らないことだけど、生きて帰ってくることが何よりも大事だから。山は逃げない。また来ればいいんだ。

自分のレベルより、高い山に行く時、初めて雪山に行く時などは経験者と行くようにしましょう。その方が快適に安全に登山をすることができるから。

そんな人、周りにいないって人や新しい登山者と出会って登山のレベルを上げたいと思っている人は是非ACTIBASE登山グループを使ってみてほしい。同年代の山バカ達がたくさんいるから。あなたの登山の新たな扉が開けるから。

—ACTIBASEの登山グループで登山仲間を見つけよう—

 

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しょーま

ACTIBASE代表。年間80日山にいる男。日本百名山登覇。成蹊大学卒業後、山にハマり過ぎて2年間務めた会社を退職&ACTIBASE設立。1000人の若者登山コミニティを運営。アウトドアブランド『仙』を立ち上げデザイナーとして活動中。2017年に自伝を出す。




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ABOUTこの記事をかいた人

ACTIBASE代表。年間80日山にいる男。日本百名山登覇。成蹊大学卒業後、山にハマり過ぎて2年間務めた会社を退職&ACTIBASE設立。1000人の若者登山コミニティを運営。アウトドアブランド『仙』を立ち上げデザイナーとして活動中。2017年に自伝を出す。